まずは孀婦岩とは?
下の写真をクリックしてみてください
孀婦岩頂上よりHINANO!! |
艇長:久我耕一、クルー:峰島(みねさん)、清水(かっちゃん)、末冨(組長)、通世
登攀隊;隊長:藤原一孝、南裏健康(なんちゃん)、井納吉一(かんとく)
4月20日 なんちゃん、4/16日に大事な肘を痛める
かっちゃん、大事な友人の危篤につきそう、21日通夜とのこと
組長奥様、盲腸の位置ずれのため緊急入院、21日手術予定
21日 11:20 低気圧通過後のNEの風をもらい油壺出港
夜半NNE・15m/s
19:03艇長甥っ子、木下寿生君に女の子誕生!名前は「ひなの」の知らせ。
これで今までの不幸な出来事もすっ飛ぶことだろう。おめでとう!!
22日 風上である北西の神湊港入港不可、目的港八重根港へ変更
オートパイロット故障、八丈小島との海峡、波浪・風悪し
05:40 峰さんの見事なラットさばきで半月の明かりに助けられ
八重根港になだれ込む(小笠原丸も八丈島の島影で避難していた)
23日 藤井局長宅にてインターネットで気象情報収集
テンダーの補強(拾ったウレタンチューブ?)、備品チェック
24日 孀婦岩に向けるにあたって最終打ち合わせ
25日出港予定
出港24時間後再検討をすること
28,29日両日の高気圧圏内に登攀できなければ小笠原にて次の発達生低気圧通過を待つこと
5月16日まで全員の持ち時間あることを確認
25日 07:00八丈出港
ssw10〜13m/sの風、6.5〜7.5ktで機帆走
26日
16:12 孀婦岩確認巨大ひらまさがいるようだが鮫しか上がらず
18:00 孀婦岩を周航しながらアタック地点、登攀ルート下見
漂泊開始、強い潮流に流される |
|
27日 05:30 20マイル東方に流された分もどる
08:10 前線通過
13:00 テンダーにて上陸予定地点(南東面)偵察するも
うねり高く孀婦岩にタッチできず。
もう一日漂泊(半径3マイルを保つ)
孀婦岩近辺で漂泊したためGPSの航跡、真っ黒 |
|
28日 04:00 孀婦岩に向けエンジンスタート
04:30 エンジンファンベルト切れる。修理完了
05:30 テンダーにて上陸作戦スタート
ひなの操船かっちゃん、サポート組長&通世 テンダー操船耕一、ロープ操作峰さん
なんちゃん、隊長、装備品、カントクの順で、うねりくだける波の中 上陸成功
|
06:40 登攀開始
標高差99メートル3ピッチでルート開拓、09:50 ナンチャン登頂成功 |
10:30 全員登頂成功!! |
頂上に立つ!!(見えるかな)
|
ナンチャン&カントク |
隊長 |
|
12:30 全員下山終了、
ほれぼれする登攀技術をひなのメンバー艇上より見学
うねり高く直接テンダーに回収不可のため、
鮫が回遊している海面にビニールボートを抱き飛び込み
ロープでテンダーに引きずり込む。
見事なチームプレーで15:00全員帰艇。
隊長より重大発表
「残念なことに頂上にかなり古い残置ハーケンを発見したため初登頂という表現が使えない」
(30年ほど前のものか?現在調査中) |
|
船上整理、ラッシングをしながら北上開始コンパス0度八丈へ向ける
スミス島、ベヨネーズ列岩、青ヶ島を視界にとらえる。
4月30日 00:10 八丈島、神湊港入港
お祝いのちらし寿司、シャンペンは八丈にていただく |
各国の帆船、浦賀沖にて
HINANO歓迎パレード?? |
5月1日 北北東の風強く出港中止
5月2日 12:30 出港、最終レグ・スタート
(気を引き締める)
5月3日 05:15 予定通り油壺帰港
Total Log 811マイル(1476km)
初鰹6匹メンバーの胃袋へ
|
この航海はひなのの仲間、登攀隊のメンバーの合作でした。
航海、上陸、登攀、回収、天候判断、そして帰港・・・
すべて完璧と断言できる内容でした。
どのメンバーが欠けても成功しなかったと思います。
そして皆様の応援にも励まされました。
ありがとうございました。
また八丈島で藤井無線局長、白石鎌倉局、
オケラネット、シーガルネットの
アマチュア無線メンバーの皆様、
大変お世話になりました。
なおこの登攀記録は「山と渓谷」に、
航海記は「KAZI」に掲載されました。 |
|
|