案内状より
何かに向かって祈らずにはいられない日々、
そんな気持ちの中で今回のテーマとなりました。
夫と共にたどった、夫のあとについて巡った祈りの場。
幾度となく足を運んだ畑の中の礼拝堂。
人々の篤い信仰を支えている仏たち。
その昔祈りの対象だった偉大な遺跡。
街なかに響き渡るコーランの祈り。
ヨーロッパの町や村に点在する小さな教会。
たくさんの祈りを込めて、
スケッチブックの祈りの場にもう一度旅をしました。
―想い出の旅路・祈り― それから
今回の個展でほとんどの方に質問された「この、マル、円、はなんですか?」
テーマを「祈り」に決めた時、
マルのような円のようなものを画面のどこかに描きたかった、
輪廻「みたい」な気持ちで。
それを伝えると様々な意見・感想が返ってきた。
「未来ですね!」「ご縁のエンですか?」「光・つながり・カメラのレンズ!・気持ち・etc」
会話が深まったひとときでした。
ご高覧下さった方々、どうもありがとうございました。
会場の入り口付近にはこんな一文を(一部改訂)
案内状の冒頭「何かに向かって祈らずにはいられない日々、」というのは
一生かかっても描ききれない「想い出」を残してくれた亡夫のことを思って。
3・11災害では、天災に人災が加わって、「ふるさと」までも奪われた方々の
ことを思って。
前回同様、今回も少額ではありますが個展収益金の一部を3・11災害援助の一助と
させて頂きます。
そして
来春、2014年3/24~4/5、ギャラリー・オカベにて
【風景の狩人 久我耕一・足跡展】を開催予定です。
彼の4×5ポジフィルム風景写真によるご来場者参加型インスタレーションを
考案中です。
山でアソビ、海を楽しんだ久我耕一の本業は
フリーの風景カメラマン【風景の狩人】でした。
世界各地を撮り込んだ彼のポジフィルムで、「地球旅行」をお楽しみ下さいませ。
膨大な4×5ポジフィルムの「形見分け展」でもあります。
2014年は夫の七回忌、皆さまのご参加お待ちしています。