秋といえば「実りの秋」、「食欲の秋」です。春に種を播き、秋に刈り取る。
春に蕾をつけ、秋に実を結ぶ、「収穫の秋」です。
初夏から夏にかけての果物もどっさりあります。
「麦秋」というのは夏の季語で、麦を取り入れる初夏の頃をさすそうですが、
実りや収穫のイメージが「秋」なので「麦夏」ではなく「麦秋」なのでしょうか?
日本の秋の代表的な田園風景は、黄金色に輝く田んぼ。
春、水田に水が張られ、稲苗が行儀よく並び育ち、夏には一面の緑。
水田を通って来る風の涼しさ、ありがたさ。カエルの大合唱が赤とんぼの舞となり、稲は実って頭を垂れます。
日本人の主食は「ごはん」
お米ができるまでを見ていると、「お百姓さん、ありがとう&ご苦労様です」と、頭が下がります。
季候のことも気になります。お天道様、雨の神様、どうぞよろしくお頼み申します、と。
一粒のごはんの前身は一粒の種籾であり、その種籾が育ち育てられて、黄金色に輝く田んぼになるのです。
「ごはん」が口に入るまでの道程を思うと、一粒の飯粒でも粗末にしてはいけない、罰が当たる、と昔風?に考える私です。
オギャーと産まれ乳を飲み、歯が生えて「ごはんやおかず」を頂き、子供から大人に育って今に至っている私たちです。
「食物」一つひとつの成り立ちを思うと、命の尊さに満ちています。
ごま粒ひとつぶ、目刺し一匹、タクワン一切れ、ステーキ一枚、素のもと、そのふるさとに思いをはせると本当に感謝です。
でも、工場の様な鶏舎、農薬にまみれた広大な畑、狂牛病の不気味、etc、、、「食」の不幸が蔓延している今日です。
さかんな外食産業では、残飯の山とか、、、、。
飽食におごれるヤカラ、一方では飢餓に苦しむ人たち、、、、、。
見渡せば、自分が押し潰されてしまいそうな現状です。
「食」に感謝し、慈しみ育ててる人たちも大勢います。
漁師さん、お百姓さん、近所の人、親戚のおじさん、おばさん等々、思えば顔がほころんできます。
おいしいもの、元気の素をごちそうさま!
私も、小さな畑を仲間と一緒に遊び作り続け、お陰で「食」の尊さ教わりました。
天地の恵みに支えられてる私たちです。
日本の主食は、おおかたがお米です。
朝パン・昼麺・晩ごはんというパターンの人でも、米の飯は食卓から切り離せないのでは。
さて、外国ではどうでしょう。さあーっと上っ面を撫でただけですが、アジアではやはり米食が多いようです。
ラオスのカオニャオ(もち米)、混ぜごはんや焼き飯、カレーのようにかけたり、
ビビンパのように混ぜたり、ビーフンに変身したりも。
米・麦・粟・豆・キビやヒエなどの五穀、トウモロコシや芋・ソバ等、主食・常食は季節風土で様々です。
小麦が主食の王様なのは、ヨーロッパでしょうか。
なかでもフランスの麦畑は、大洋のうねりのように広く豊かです。
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