ちょうど2000年幕開けの頃、ヨットHINANOでミクロネシアの島々を航海した。前年末「ジャパン・グアムヨットレース」に仲間と共に出艇、グアム以南はふたりだけでの航海。赤道に近づくにつれて風も海面もおだやかとなり、私たちはすっかり気をゆるめ、油断して、なんと愛艇HINANOを座礁させてしまったのだ。座礁地点はこの航海の最終目的地、赤道間近に浮かぶカピンガマランギ環礁。島の人々に助けられ、お世話になり一ヶ月を過ごした。
電気もガスも水道も(もちろん電話もテレビも車も)ない島の生活。
豊かな海に囲まれた珊瑚礁の島々。
そこに暮らす人たちの深い知恵と人情。
そのお陰で救われてHINANOと私たちは無事に帰国できたのだ。
HP久我通世の庭「ヨットひなの・旅のお土産話」に詳細を綴った。
文明?の恩恵を受けずに暮らしているこの島の人たちが「地球温暖化」の波に飲み込まれ、環礁が沈んでゆこうとしているキビシイ現実に心が痛む。
「ありがとう」の気持ちを込めてカピンガマランギ環礁の一端を紹介できれば。