エーゲ海に浮かぶギリシャの島々はそれぞれに特徴がある。
なかでも、サントリーニ島とミコノス島は再訪を重ねた大好きな島だ。
・・・・が、2003年に訪れた時「何かが違う?!」と感じた。
ほっとさせられる漆喰の曲線、自由な家並みがとてもキレイになっていた。
そのキレイさは観光客向けのようだ。
ロバの鳴き声、昼寝犬や猫たち、洗濯物を干す黒服の女性の姿、等々、あの懐かしい日常生活はいずこへ・・・・?
しゃれたお店、民家を改装したこぎれいな宿、整えられた小径を散策するのはほとんどが観光客。
モチロン、私たちも観光客、この島のたたずまいに癒されたくてやって来た。
はじめは少しガッカリ、でもよくよく見るとあちこちに生活の匂いが漂っていた。
民族衣装姿は少なくなったけれど、人情も潮の香も潮風も、そのままだった。
今回は新旧取り混ぜたスケッチを元に、変わらず吹いているエーゲ海の潮風に乗った気分で制作。