NO,8 ニジェール河とガオの市場と
1983年12月11日
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12月11日(日)  GAO(ガオ)のホテル泊
久しぶりにぐっすりと眠った。
朝食後、ブラブラとポリスへ向かう。
通りすがりの人たちが大人も子供も「サバ?」とにこやかに呼びかけてくる。
こちらもニコニコ状態で挨拶を返す。
ポリスでは、みんなのんびりと将棋を指していた。
昨日のニホンゴ達者男曰く「キョウ、シゴトナイ。アシタコイ」
今日は日曜日なのだ。
「アシタ、ダイジョウブ」らしい。

昨日車で乗り付けた時の第一印象は、序々に改良されていった。
マリ人はうわさ通りソフトでのんびり、「物タカリ」もアイサツ代わりのようだ。

美人!
頭上に荷物(鍋釜、トランク、風呂敷包み、薪、等々)を高々と乗せ

背筋を伸ばしてゆっくりと闊歩する女たち。
たっぷりとした民族衣装ブーブーをたなびかせ、
チリチリ頭髪を様々なデザインに分けた三つ編みで飾り、それをまたカッコよく布でくるんだ女たち。

目を見張るような美人があちこちにいる。

オシャレ!スタイル抜群!

男たちも愛想はいいがしつこくない。
子供たちがまたなんともカワイイ!
私たちはマリに着いたのだ、

という実感再び。

買い物の人たち
露店見物にでかける。

乾物や野菜

薪(種族が違う)

一番目に付いたのはコレ!!
この大理石のようなモノ重そう!! 小さく切ったモノもある、、、、?
いったいぜんたいナンナンダ???

またもや無知な私たち。
これは岩塩
サハラの奥地で切り出され、ラクダのキャラバンで運ばれて、ニジェール河を舟で下ってきた岩塩。
命がけのキャラバンが運んだ、地球の歴史物語る岩塩のお味はとびきり抜群!
小さいサイズを幾つか求めた。
お土産用にも、モチロン!
ウドさんの嬉しそうな顔が目に浮かぶ。
川魚を売っていた。

ニジェール河で獲れた魚だ。
舟の形はシンプルで、
贅肉のついてない黒人のしなやかな肢体を思わせる。

アフリカチックな模様が舟体を彩っていた。
そして生活のにおいがいっぱい。
車の掃除をした。

この大旅行の代償はかなり大きい。
息もできない砂埃の車内、
後ドアに貼ったガムテープが逆効果だったようだ。
朝夕二度に分けて、気持ちだけでもと、砂埃を追い出したが、、、、。
これからの道程で、どうなることやら、、、、。

ニジェール河は芦が青々としげり、睡蓮も咲いている。
露店では、野菜の煮付けを蓮の葉に乗せて並べていた。

・・・・・でも、河の向こうには朱色の砂丘が続いている。

夕方前にバケツ3杯とポリタンク1個にため水しておき、砂埃掃除の後にまた石鹸付きお風呂?!
砂漠の中でこれ以上何を望むか。

夕食後、2杯のビールに酔っぱらって私が眠ってる間にコーチャンは夜の町を探検、喜々として帰ってきた。
学校みたいな所でダンス大会?をやってるという。
椅子と机を外に出した教室の中は、若い汗と砂埃でムンムン。
黒人の踊りは身体の内から湧きだしているようだ。
民族衣装を着てる人はダーレもいない。
男も女も「洋服」、特に女の子はめいっぱいモダンにめかし込んでいた。
昼間は民族衣装のブーブーですっぽり身を包んでいたのに。
ノースリーブのドレス姿なんて一人もいなかったのに。

タヒチのデイスコを思い出した。
同宿の日本人、真珠業者のオジサンに誘われデイスコへ繰り出した、もっと若かった私たち。
オシャレのつもりで布きれ一枚、パレオ姿の私。
コーチャンは昼間同様のゴムゾーリ。
一軒目の高級店では「お断り」されたっけ。
昼間と全く違って、皆「洋装」と「靴」でした。

でもここはデイスコショップではなく、夜のひとときを皆で踊って楽しもうという場所。
踊り疲れて今夜もぐっすり眠れそうだ。