NO,12 首都 BAMAKO(バマコ)にて・後編
1983年12月19日〜21日
 地図とルートはここをクリックしてください(復路の地図更新しました)
12月19日(月)  BAMAKO Grand Hotel

朝一でツーリストオフィスへ撮影許可申請方法を訊きに行く。
許可用紙を買い、ポリスで証紙を購入し、それを貼ってポリスへ提出。
スムーズに事は運び、2時半に出来上がるとか。
マリの役人はどこでも本当に親切だ。
フランス語のわからない私たちの身になって、丁寧にゆっくりと、わかりやすく説明してくれる。
うれしい、メルシー。

寝袋丸洗いの結果に気をよくして「こうなったら全部洗ってしまおう!」ということになった。
残りのシュラフの砂埃を払い、またもや、洗濯。
後半のドライブはそんなに埃はないだろう。
水(お湯)がふんだんに使えて、お天気がいいと(カンカン照り)ついつい洗濯をしたくなるキャンピングカー暮らしの私たち。

例のスパゲテイ昼食のあと、ポリスで撮影許可証を入手。
お次はフランス大使館でニジェールのヴィザ申請だ!と勢い込んだが、4時半まで昼休みとか。
やれやれ、こちらもひと休み。

いっときして、ニジェールのヴィザ申請、、、、と思いきや、
「ここでは発給していない、コートジボアールのアビジャンへ行け」
「ナヌ!?ここから往復4500Kmもあるではないの!!」

無理だ、、、、。
しばし、ボーゼン、、、、。
色々考えてみるが、再び同じコースで「サハラ越え」をするしかないようだ、、、、ゾ−−−。
少しは砂ドライブにも慣れたし、大スコップも買ったし、二度目はすこーしは楽かも、と気休めを言い聞かせる。
それなら、まず必要なものはアルジェリアのヴィザだ。
大使館は明朝8時オープンということで、もう一度冷静に考える。

これは、四半世紀ほどさかのぼった旅の記録、、、、いや、記憶。
その当時の若いふたり、つまり私たちはなぜニジェール共和国のヴィザが必要だったのか?
おぼろな記憶をたどり、ボロボロになったアフリカの地図をあらためて広げてみた。
セロテープで縦横に補強されたミシェラン・アフリカ北東部の地図。
ナルホド、ニジェールの真ん中を赤い道路が力強く北上している。
なるべくなら楽をして舗装道路(赤で表示されている)で行こうという魂胆だったか?
他の国にも足を踏み入れてみようという、好奇心もあったのか?
だが、首都ニアメイまではガオからグ〜ンと南下、三角形の二辺を辿るカタチとなってずいぶん遠回りだ。
赤い道路も始まりと終わりあたりは点線マーク、はたして道があるのかもアヤシイもんだ。

やはり、やらねばなるまい、あの砂脱出作業を、、、、。
あれさえこなせば、ブル君さえタフなら、アルジェリアのヴィザさえ取れれば、すべてOKさ。
しかし、オソロシイことになったもんだ。
これは、マリ国を充分に味わって行け、ということだろう。
何べん考えても、結果はひとつ。
やるっきゃない!!同じコースの「サハラ越え」

夕食は昨夜の残り物、羊のダイナミック焼きに、パン、サラダ、ワイン。

さっぱりときれいになったシュラフも、この先どうなることやら、、、、。
12月20日(火)  BAMAKO Grand Hotel
アルジェリア大使館へ。
途中交通取締りポリスに捕まるオマケ付き。
実は、日曜日の夕方にも捕まったのだ。
両方とも意味不明、外国人旅行者から少し巻き上げるつもりだったのかな?
マリの役人は偉い!と思ったけれど。
フランス語が解らないと、逃げ切った。「サバー!」

大使館では、なぜ日本でヴィザを取得してこなかったのか?と訊ねられビクッとした。
英語のわかる係官だったので何とか説明し、小言を言われながらも午後には発給OKとなる。

街を散歩。


背景はフランス統治下当時の建物


建物はほとんどが、このような二階建て
    このあたりで葡萄はかなり珍しい、丁寧に並べている


道端の母ちゃん食堂「お袋の味」

ローズマーケット周辺は何度行っても面白い。

ドイツのウドさんへ木琴(バラフォン)購入。

喜ぶ顔が目に浮かぶ。


コーチャンの大好きな金物屋


頭上マーケット、商品は布類


露店の仕立屋さん、ずらり

途中で日本人カップルに出会う。
パリから飛行機で来たとか。
マリはネパールのようだと、感想意見一致。
また、トンブクトウーで再会するだろう。

夜、コーチャンは領収書整理。
私は少し風邪気味の中、手紙書きの続き。
予定がかなり変わったので、大々手紙は無事にあの固い地平線道路へ出てから書こう。
12月21日(水)  BAMAKO Grand Hotel

バマコ最後の日だ。

生鮮食品やビールなど仕入れ、新たな旅立ちに備える。

日中はメインストリートにある行きつけのバーで通りを眺めながら過ごした。


赤ん坊と母親はいつも一体化しているように見える
198924,130×180
at BAMAKO V
マリ共和国
198926,130×180
at BAMAKO X
マリ共和国
198932,130×180
at BAMAKO [
マリ共和国
マミーもまた、陽気でたくましく、カッコイイのだ

ブル君の準備。
タイヤ交換、、、、と思ったら、部品が合わなかったのでバザールへ駆けつける。
車、整備よし!
車内清掃よし!
物資の入れ直しよし!

最後の夜はホテルのレストランでマリ料理。
味よし! 
氷よし!
さい先もよし!と自らを鼓舞。